木曜の朝の話。
現場の下見で林道を走ってました。
先頭から軽トラ~ホンダ箱バン~ダイハツ箱バン~自分のジムニーの順で。
傾斜15度くらいの登り坂で先頭の軽トラが上がれなくなる。
林道の幅は2メートル50センチ弱。左側は落差20メートルくらいの崖。もちろん作業路なのでガードレールなんて無い。バックするにもつづらおりのカーブでちょっと厄介。路面は砂利の上に根雪が氷状で5センチに新雪が15センチ弱。
3人で軽トラを押して先ず先頭の軽トラをなんとか脱出させることに成功。
次いでホンダの箱バンはもうトレースが付いてるのでわりとすんなり上がる。
次にダイハツの箱バンなんだけどこれがなかなか上がらず苦戦。運転してるのは新人クンで雪道の運転にも不慣れ。でちょっとドン臭いタイプのコ。自分との車間距離は15メートルくらい。
しばらく1メートルくらいを上がったり下がったりしてるうちにブレーキランプを付けたままの箱バンがスウーっと坂を滑り落ちてきた。後輪をみると回転していない。完璧に滑ってる!!
時間にして1秒くらいだけど色々考えた。バックして避けるのはたやすいけどそーしたらこのコ多分車ごと崖下に落ちて死ぬなと直感で思った。
で、ジムニーで受け止めることに。スピードはそうでもないからエアバッグは開かないだろう。ギアをロウに入れてエンジンを切ろうかとも思ったけどハンドルが切れなくなるので止めてブレーキを踏んでサイドは引かなかった。
ややあって箱バンがまともにぶつかった。時速10キロ程度だと思う。ジムニーは持ちこたえる素振りを見せたけど踏ん張りきれなかった。箱バンとはいえ1トンあるしジムニーのタイヤ自身路面に完璧に噛んで無かったし。2台が接触したまま崖にズルズルと吸い寄せられていく。マジでヤバイぞ。
ハンドルをちょっとだけ右にきって運転席のドアを開けて動いてる車から飛び降りた。飛び降りたけど運転席のドアが自分を巻き込んで変な体勢になりジムニーの右の前輪がものの見事に右足のふくらはぎを踏み潰していった。そのときふくらはぎは斜めの状態だったので間違いなく足の骨が折れたと思ったが命だけは助かったと確信できた。
足を押さえて悶絶してると車のドアを開けたまま降りれてない新人クンと目が合った。彼の目がパニックに陥ってる。滅多に大声を出さない自分が「早く降りろ!!ボケ~!!」みたいに叫んだらやっと我にかえったか飛び降りれた。
結局ジムニーは道の脇にポツンと生えていた直径30センチくらいのナラの樹にリアのスペアタイアを当てて止まり箱バンはジムニーで止まった。ジムニーはあと50センチ右にずれても左にずれても崖下に落ちていた。奇跡のようだと思った。ホンダの箱バンを運転してた人が少し離れたところから見てて、2人とも崖に落ちて厄介な話になるなと覚悟したらしい。
こうして自分は新年早々、自分が運転していた車にひかれるという稀有な体験をした。運転してる自動車から飛び降りるのも始めての体験だし。ジョン・ランボーみたい。
足の骨も折れてなく擦過傷と青痣と突き指だけで済みましたが念のため今週一杯は休業です。ジムニーも2日の入院で治るとか。5年振りくらいに死を覚悟したけどこのくらいですんでよかった。本当によかった。神社にお礼のお参りに行かなきゃ。
それにしてもこーいった体験した晩に相方さんと会話してて3回連続くらいで無視されるとシックスセンスを思い出しますね。
はぁ~~。アドレナリン出てて眠れない・・・。
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